僕も昔は、リサイクルショップを一日中まわって仕入れをしていました。棚を見て、型番を調べて、相場を確認する。利益商品を見つけた瞬間は、たしかに嬉しい。
でも、地元のリサイクルショップで仕入れをしていると、いつも少しだけ気にしていたことがありました。「知り合いに会わないだろうか」。もし見られて、「何やってるの?」と聞かれたとき、胸を張って「事業をしている」と言えるだろうか。正直、そう思えない時期もありました。
物販は悪いビジネスではありません。せどりで身につけた相場感も、販売経験も、決して無駄ではありません。でも、どこかでこう感じる瞬間があると思います。
このまま店舗を回り続けるのか。このままずっと価格差を探し続けるのか。もっと自分が主導権を持てる仕入れ方はないのか。
そんな時に、僕の中で考え方が変わりました。もし、リサイクルショップに並ぶ商品の仕入れ単価を、自分で決められたらどうなるか。目の前の商品が、利益商品に変わる可能性を持ちはじめる。
それが、出張買取でした。仕入れ先を探して頭を下げる側から、お客様から直接相談され、自分で査定し、金額を提示し、買い取る側へ。同じ物販でも、立っている場所がまるで違う。あの頃の自分に、いちばん伝えたい一手です。