店舗せどりの利益を倍にする仕入れ方|商品ではなく段ボールを見る理由

出張買取

1,000円で仕入れて、5,000円で売れる商品が20個ある。

店舗せどりをしている人なら、これだけでも十分うれしいと思います。1個4,000円の利益見込みなら、20個で8万円です。

以前の僕も、商品だけを見ていたら、そこで仕入れを終えていたはずです。

でも、僕が見ていたのは商品ではありません。

商品の近くに積まれていた段ボールです。

段ボールに書かれた仕入れ業者を確認し、直接取引できないか交渉する。これができると、店舗に並んだ20個だけでなく、300個、500個、多い時には1,000個単位の仕入れにつながることがあります。

店舗せどりの利益を伸ばす視点

利益商品を見つけたら「何個買えるか」だけで終わらず、「この商品はどこから入ってきたのか」まで見る。商品ではなく、商品の流れを見ることが大切です。

通常のせどらーと僕が見ていた場所の違い

まずは、当時使っていたこちらの画像を見てください。

店舗せどりで通常見る商品棚と仕入れ業者を確認する段ボールの位置

緑の丸
店舗に並んでいる商品を見る

1,000円仕入れ、5,000円売りの商品を20個見つけ、8万円の利益見込みを取る視点です。

赤の丸
段ボールと仕入れ元を見る

店頭在庫の奥にある仕入れ業者までたどり、直接取引へ広げられないか考える視点です。

20個仕入れて8万円の利益見込みが取れれば、普通なら成功です。

実際、SNSでは「利益商品を縦積みできた」と投稿したくなる場面だと思います。

ただ、僕はそこで終わるのが本当にもったいないと感じていました。

20個
店頭で見つけた在庫
300個・500個
業者取引で狙える数量
最大1,000個
僕が経験した大量在庫

利益商品を見つけた瞬間は、商品そのものに目が行きます。

そこで一度だけ視線を外し、周辺の段ボールや納品元を見る。僕は、この癖をつけたことで、店舗仕入れを業者仕入れへ発展させられるようになりました。

段ボールに書かれた業者名から直接仕入れへ広げる

店舗のバックヤードに勝手に入るわけではありません。

売り場から通常見える範囲にある段ボールや商品表示から、仕入れ元が分かることがあります。

業者名が分かったら、その会社を調べて連絡し、自分がどんな商品を、どのくらいの量で買えるのかを伝えます。

利益商品を発見

仕入れ元を確認

業者へ連絡

継続取引を提案

僕が業者仕入れをしていた時は、リサイクルショップへ売るより高い金額を提示できると、話を聞いてもらいやすくなりました。

リサイクルショップの買取価格は、僕の経験では店頭販売価格の10%から30%程度になることがありました。ただし、商品、状態、店の方針で変わるので、いつでも同じ割合になるわけではありません。

店頭で1,000円だった商品の交渉例

仕入れ元がリサイクルショップへ売った金額を確認できるなら、それを上回る価格を提案します。金額が分からない時は、僕なら500円前後を一つの交渉材料として考えていました。

ただし、500円を出せば必ず仕入れられるわけではありません。自分の販売価格、手数料、送料、売れ残りを計算したうえで、利益が残る上限を決めます。

利益商品だからといって先に大量購入を約束しない

店頭で売れている金額と、自分が大量に販売した時の相場は同じとは限りません。数量を増やす前に、販売履歴、回転率、送料、保管場所まで確認する必要があります。

業者が求めているのは最高値だけではない

業者との取引で大切なのは、こちらが安く買うことだけではありません。

相手が何に困っているのかを理解し、その手間を減らす必要があります。

僕が取引してきた中で多かったニーズは、次の3つです。

1

在庫をまとめて引き取ってほしい

売れる商品だけではなく、動きの遅い在庫も含めて減らしたいと考えています。

2

細かいやり取りを減らしたい

商品ごとの質問や交渉を何度もするより、早く話をまとめたい業者が多いです。

3

出品作業から解放されたい

撮影、出品、購入者対応、発送まで自社で行う手間をなくしたいと考えています。

少し高い金額を提示するだけでは、継続取引にはなりません。

相手が500点をまとめて動かしたいのに、「利益が大きい10点だけ買います」と言えば、相手の悩みはほとんど解決していないからです。

業者が見ているのは金額と手離れ

いくらで買うのか。それに加えて、何点引き取れるのか、いつ支払えるのか、どれだけ少ないやり取りで完了できるのか。条件をまとめて提示できる人ほど、次の連絡をもらいやすくなります。

業者へ連絡する時に伝える内容

いきなり「安く売ってください」と電話しても、相手には付き合う理由がありません。

自分が何者で、何を買えて、相手にどんなメリットがあるのかを短く伝えます。

最初の連絡で確認すること

  • 自分が古物を扱っていること
  • 買い取りたい商品と数量
  • 現在どのような方法で在庫を処分しているか
  • まとめて引き取る場合の条件
  • 支払方法と支払時期
  • 今後も同じ商品が出る可能性

実際に会えることになったら、名刺を持っていきます。

取引が終わった時に「今後も同じような商品が出たら、今回の売却先より高く買える可能性があるので連絡してください」と伝えます。

一度きりの仕入れで終わらず、商品が出た時に相手から連絡をもらえる関係を作るためです。

STEP 1

相手の現在の処分方法を聞く

どこへ、どのくらいの頻度で、どんな条件で売っているのかを確認します。

STEP 2

自分が出せる条件を具体的に伝える

買取価格だけでなく、引き取れる数量、支払方法、引取日まで提示します。

STEP 3

次の連絡につながる一言を残す

名刺を渡し、次回から直接連絡してもらえる関係を作ります。

次から連絡が来なくなる交渉

店舗せどりと業者仕入れは、似ているようで全く別の仕事です。

店舗なら、自分が欲しい商品だけをレジへ持っていけば取引が終わります。

業者取引では、相手の事情を無視すると、初回は買えても次から連絡が来ません。

失敗例

まとめて引き取る話だったのに一部だけ選ぶ

500点の在庫を減らしたい相手に対して、利益の出る10点だけを選べば、残り490点の悩みは残ったままです。

失敗例

決めた支払条件を後から変える

現金や振込で合意していたのに、後からカード払いなど別の条件を持ち出すと、資金面を不安に思われます。

失敗例

細かい質問と値下げ交渉を繰り返す

確認は必要ですが、商品ごとに何度も話を止めると、相手が売却に使う時間を減らせません。

僕自身、業者側としてせどらーさんへ商品を卸したことがあります。

ただ、この販売はすぐにやめました。

欲しい商品だけを選びたい。支払方法を変えたい。細かい確認を何度もしたい。

せどらー側の気持ちは分かります。でも、それでは業者側の「在庫を早く、手間なく動かしたい」というニーズを満たせません。

無理な全量買取はしない

業者の希望に応えることと、売れない在庫まで無計画に抱えることは別です。事前に商品構成を確認し、処分費、保管場所、資金、販売先を計算したうえで、対応できない条件は最初に断ります。

業者仕入れは副業せどりより準備が必要になる

業者仕入れは、うまくいけば店舗で20個だった在庫を、300個、500個へ増やせます。

その一方で、仕入れ資金、保管場所、検品、出品、発送まで一気に増えます。

クレジットカードの枠を使って少量ずつ仕入れている段階では、同じ感覚で進めると資金が止まります。

  • 大量仕入れに使える現金を確保している
  • 仕入れ前に販売先と販売相場を確認している
  • 数百点を置ける保管場所がある
  • 検品、出品、発送に必要な時間を計算している
  • 売れない商品を含めた出口を決めている
  • 古物商許可や取引記録など必要な手続きを確認している

この条件がそろっていないなら、最初から500点を狙う必要はありません。

まずは小さな取引で、相手の商品の質、売れるまでの期間、自分の作業量を確認する。そのうえで数量を増やす方が安全です。

大量仕入れは利益を増やす方法であり、利益を保証する方法ではない

売れる商品を大量に買えれば利益は伸びます。しかし、判断を間違えると、不良在庫と資金不足も同じ速度で増えます。数量より先に、販売先と資金計画を決めてください。

店舗せどりは商品ではなく商品の流れまで見る

店舗で利益商品を20個見つけた時、その20個を仕入れるだけでも利益になります。

ただ、さらに利益を伸ばしたいなら、商品がどこから来て、誰がどんな理由で手放しているのかまで見ます。

  1. 利益商品を見つける
  2. 仕入れ元へ広げられないか確認する
  3. 相手の処分方法と困りごとを聞く
  4. 価格、数量、支払条件をまとめて提案する
  5. 無理のない小さな取引から継続関係を作る

僕が店舗仕入れで見ていたのは、利益商品だけではありません。

商品が入っていた段ボールを見て、仕入れ元を調べ、業者が抱えている在庫の悩みを聞く。そこまでできた時、20個の仕入れが300個、500個へ広がりました。

ただし、数を増やすほど資金と在庫のリスクも増えます。最初に考えるべきなのは「何個買えるか」ではなく、「全部売り切る道筋があるか」です。

店舗仕入れの利益を伸ばしたい方へ

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