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398円で売っていた普通の化粧水が、2本6,970円。
僕がせどりをやっていて面白いと思うのは、こういう「昨日まで誰も気にしていなかった普通の商品」が突然利益商品になるところです。
ただし、廃盤になれば何でも値上がりするわけではありません。
トミーです。
この記事を最初に書いたのは2022年です。
当時、資生堂系ブランドで販売されていた「肌水」が生産終了し、店頭価格とネット上の販売価格に大きな差が生まれていました。
そこで今回は元記事を残しながら、僕がせどりをやってきた経験から、さらに一歩踏み込んで説明します。
なぜ398円程度だった普通の商品に、何倍もの値段を払う人が現れるのか。
ここが理解できれば、肌水だけを覚える記事ではなく、他の廃盤商品にも横展開できます。
廃盤商品の本質は「生産終了」という言葉ではありません。生産が止まったあとも買いたい人が残り続け、店頭在庫だけが減っていく商品を見つけることです。
398円だった肌水が2本6,970円になった
まず、当時の実例から見てください。
肌水は僕が高校生の頃にも使っていた化粧水です。
当時の価格は398円。
安かったので、高校生だった僕でも普通に買えました。
僕はスプレーボトルに入れて、髪にも振りかけて寝癖を直したりしていました。
高級化粧水でも限定商品でもありません。
本当にどこにでもあるような安い化粧水でした。
ところが、生産終了後に僕が相場を確認した時はこうなっていました。
800円程度で2本仕入れられたものが、約7,000円で取引される。
物販を知らない人からすると、
「398円の化粧水に、なんでそんな金額を払うの?」
と思うはずです。
僕も高校時代に使っていたので分かりますが、旧肌水そのものに7,000円近い価値があるという話ではありません。
では、なぜ価格が上がるのか。
なぜ普通の商品ほど廃盤後に値上がりすることがあるのか
ここを「廃盤だから」で終わらせると、廃盤せどりの本質は分かりません。
僕が見るのは、廃盤という情報より廃盤になった後も需要が残る構造です。
×
減り続ける在庫
×
代替しにくさ
= 値上がりしやすい商品
安い日用品ほど使っている人数が多い
高級品だけがプレ値になると思っている人は多いです。
でも僕はむしろ、肌水のような普通の日用品を面白いと思っています。
398円なら購入のハードルが低い。
高校生だった僕でも使っていたくらいなので、それだけ利用者の入口が広い商品でした。
利用者が多ければ、生産終了後にそのうちの一部だけが「まだ同じ商品を使いたい」と思っても需要が残ります。
単価が安い=需要が弱い、ではありません。
安かったからこそ大量の愛用者を作っている場合があります。
日用品には「同じものを使い続けたい需要」がある
ここが家電などとは少し違うところです。
化粧水、洗剤、シャンプー、整髪料などは、一度自分に合う商品が見つかると同じ商品を何年も買い続ける人がいます。
メーカーから見れば似た商品があっても、利用者からすると同じではありません。
- 香りが気に入っている
- 肌や髪との相性がいい
- 使い心地に慣れている
- 長年使っていて他の商品を探したくない
- 代替品を試して失敗したくない
新品の化粧水を探しているのではなく、
「あの肌水が欲しい」
という商品名指定の需要になるわけです。
これが廃盤商品の価格を押し上げます。
生産終了した瞬間に供給だけが有限になる
通常の商品は売れてもメーカーがまた生産します。
100本売れれば、また100本市場へ入ってくる。
ところが生産終了すると、この流れが止まります。
→
→
それでも愛用者の需要が残っていれば、少ない商品を複数の人が取り合う状態になります。
ここで価格が動きます。
ネット市場では全国の需要が1ヶ所に集まる
これも重要です。
ある地域では肌水を探している人が1人しかいなくても、Amazonやフリマアプリでは全国から購入者が集まります。
一方、在庫は全国のドラッグストア、スーパー、家電量販店などにバラバラに残っています。
つまり、
需要が見えにくい
その店舗の近所に買いたい人がいなければ、廃盤品でも棚に残っていることがあります。
全国の需要が集まる
全国の「どうしても旧商品が欲しい人」が同じ商品ページへ集まります。
このズレが仕入れチャンスになります。
店舗とネットで価格改定の速度が違う
僕が廃盤商品を面白いと思う理由はここにもあります。
ネット相場が3,000円に上がったからといって、全国の店舗がその日のうちに価格を3,000円へ変更するわけではありません。
店頭では398円、498円、処分価格。
でもネットでは数千円。
こういう価格差が一時的に発生します。
せどりは、この情報格差と価格改定の時間差を利益に変える仕事でもあります。
肌水が値上がりした本当の理由
肌水の場合も、単純に「廃盤」という言葉だけで高騰したわけではないと僕は見ています。
条件が重なっていました。
- 長年販売されていた商品だった
- 安価で利用者が多かった
- 化粧水なのでリピート需要があった
- 旧商品を指定して欲しい人が残った
- 生産終了で市場在庫だけになった
- ネットでは全国から需要が集まった
メーカー側も、その需要を認識していました。
こちらは当時、旧肌水の代替商品について確認した時の画像です。
そしてこの記事を書いた後、大きな変化がありました。
実は肌水はその後「HADASUI」として復活している
旧肌水シリーズ自体は生産終了しています。
しかし2022年9月、処方とデザインを新しくした「HADASUI」としてリバイバルされました。
2026年現在もファイントゥデイがHADASUIブランドを展開しています。
「生産終了したから今後ずっと在庫が減り続ける」と決めつけて大量に仕入れるのは危険です。復刻、後継商品、再販、リニューアルによって代替需要が満たされれば、それまでのプレミア価格が崩れる可能性があります。
これが僕が「値上がる前に予想して大量に買う方法」を初心者に勧めない理由の1つです。
値上がりを予想するだけなら簡単です。
問題は、
いつ上がるのか。
どこまで上がるのか。
その前に再販されないのか。
ここまでは誰にも断定できません。
廃盤なら何でも仕入れていいわけではない
初心者が廃盤せどりを知ると、店で「生産終了」というPOPを見るだけで仕入れたくなります。
でも、それは危ないです。
廃盤=値上がりすると考える
需要がなくて生産終了した商品も大量にあります。欲しい人がいなければ在庫が減っても価格は上がりません。
見るべきなのは廃盤情報より、廃盤後も残っている需要です。
出品価格だけ見て仕入れる
10,000円で出品されていることと、10,000円で売れていることは全く違います。
必ず実際の販売履歴や回転を確認します。
僕が見たいのは「高く出品されている商品」ではありません。
高くなっても実際に買われ続けている商品です。
僕なら値上がり商品をこの順番で探す
廃盤商品を探す方法は、店頭を歩き回るだけではありません。
先に情報を取ってから店舗へ向かった方が効率は上がります。
生産終了情報を拾う
メーカー公式サイト、公式SNS、Xなどから生産終了・販売終了・リニューアル情報を確認します。
実際に相場が動いているか確認する
Amazonやフリマアプリなどで、出品価格ではなく実際の販売履歴、売れる頻度、在庫数を確認します。
代替品・後継品・復刻情報を調べる
メーカーが似た商品を出していないか、リニューアル予定がないかまで確認します。
利益が確定してから店舗を回る
値上がりを予想して大量に寝かせるのではなく、現在の相場で利益が残る商品を探します。
Xから廃盤情報を集める
元記事ではTwitterを使った方法を紹介していました。
現在はXへ名称が変わっていますが、考え方は今でも使えます。
メーカーが正式発表する前後に、利用者からこんな投稿が出ることがあります。
- 廃盤
- 生産終了
- 製造終了
- 販売終了
- 終売
- リニューアル
- 後継品
例えば、
「いつも使っていたシャンプーが生産終了らしい」
「この洗剤がどこにも売ってない」
「廃盤になるからまとめ買いした」
こういう利用者の声です。
これらが複数出てきたら、メーカー公式情報を確認して相場を見ます。
SocialDogのキーワードモニターも使える
僕が当時使っていたのがSocialDogです。
2026年現在もSocialDogにはXの公開投稿から指定キーワードを収集できる「キーワードモニター」があります。
ただし現在は対応プランが決まっているため、利用前に最新のプラン内容を確認してください。
僕ならここに先ほどの「廃盤」「生産終了」「終売」などを入れて定期的に確認します。
値上がる前に買うか、値上がってから買うか
廃盤商品を仕入れる方法は、大きく2つあります。
- 値上がりを予想して相場が上がる前に仕入れる
- 実際に相場が上がってから利益商品として仕入れる
僕が初心者に勧めるのは2番です。
当たれば利益は大きい
ただし値上がる時期が分からず、資金が何ヶ月も寝る可能性があります。復刻・後継品・需要消滅のリスクもあります。
後出しで利益を確認する
すでに販売価格と売れ行きを確認してから仕入れるので、初心者でも判断しやすくなります。
せどりの強みは、未来を当てなくても利益を出せることです。
2ヶ月後に2倍になる商品を予想する必要はありません。
今日3,000円で売れているものが500円で残っているなら、今日探しに行けばいい。
僕は「予想する力」より「相場が動いた後に早く回収する力」の方が再現性が高いと思っています。
ライバルと差がつくのは「どこへ回収に行くか」
ここは元記事でも伝えていた部分ですが、今でも僕はかなり重要だと思っています。
例えば肌水が値上がりしたとします。
「どこへ探しに行きますか?」
と聞けば、多くの人がドラッグストアと答えます。
当然です。
| 商品 | 最初に思いつく店舗 |
|---|---|
| 化粧品 | ドラッグストア |
| 家電 | 家電量販店 |
| 工具 | ホームセンター |
| 洗剤 | ドラッグストア・スーパー |
でも、みんなが最初に思いつく場所はライバルも最初に行きます。
僕が実際に店舗せどりをしていた時は、その商品を売っているイメージが薄い店舗も見ていました。
例えばヤマダ電機でも、店舗によって日用品やドラッグストア系の商品が置かれていることがあります。
洗剤が値上がりした時、ドラッグストアはせどらーに回収されて何もない。
でも家電量販店へ行くと普通に残っている。
こういうことがあります。
僕が考える「ずらし」の正体
これは裏技ではありません。
ライバルの頭の中を考えるだけです。
みんながドラッグストアへ行くなら、ドラッグストア以外で売っている場所を探す。
みんなが大型店へ行くなら、地方チェーンや小型店を見る。
みんながAmazonだけを見るなら、他の販売先の相場も見る。
×
販売店舗の知識
×
ライバルとのずらし
= 回収できる確率が上がる
商品知識というとJANコードや利益額ばかり覚える人がいます。
でも玄人になってくると、
「この商品はどこに売っている可能性があるか」
という店舗知識も利益になります。
値上がり商品を見つけても必ず確認する5項目
僕なら店舗へ向かう前に最低限ここを確認します。
- 実際にその価格で売れているか
- どれくらいの頻度で売れているか
- 現在の出品者数・市場在庫は多すぎないか
- 後継品・復刻・リニューアル予定がないか
- 手数料・送料を引いても利益が残るか
特に化粧品や日用品の古い商品は、保管状態や商品の状態、販売先の出品ルールも確認してください。
「プレ値だから全部買う」ではありません。
売れる根拠が確認できた数量だけ買う。
これが資金を残す考え方です。
廃盤商品の本質は「なくなる商品」ではない
ここまで読むと分かると思います。
廃盤商品の本質は、商品がなくなることではありません。
欲しい人は残っているのに、商品だけが減っていく状態です。
だから値段が上がります。
需要が残る
愛用者が旧商品を指定して探し続けている。
供給が減る
生産が止まり、店頭と市場に残った在庫だけになる。
代わりが弱い
似た商品があっても「これじゃない」という購入者が残る。
この3つがそろって初めて、僕は面白い廃盤商品だと考えます。
まとめ|肌水を覚えるのではなく値上がりする構造を覚える
肌水の価格差だけを覚えても、今後の仕入れにはあまり役立ちません。
しかも旧肌水はその後、新しいHADASUIとしてリバイバルしています。
覚えてほしいのは商品名ではなく、今回起きた構造です。
- 廃盤になっただけでは値上がりしない
- 生産終了後も需要が続く商品を探す
- 安い日用品は愛用者が多く、意外なプレ値商品になることがある
- 出品価格ではなく実際の販売履歴を見る
- 値上がり予想より値上がった後の回収を優先する
- Xやメーカー公式情報から生産終了情報を拾う
- ライバルが最初に思いつかない店舗まで販売網を広げる
- 復刻・後継品・再販による相場下落も考える
僕がせどりをやっていた時に利益が出たのは、特別な商品だけを知っていたからではありません。
普通の人が398円の商品を見て「ただの化粧水」と思うところで、
「なぜ今この商品が売れているんだろう?」
と一段深く考える。
そこから廃盤、生産終了、在庫数、需要、販売店舗を調べる。
この積み重ねです。
商品だけ追いかけると、その商品が終わったら終わりです。
仕組みを理解すれば、次の商品にも使えます。
利益商品を自分で見つける力を身につける
廃盤商品やプレ値商品を追いかけるだけでは、商品が変わるたびにまた探し直しになります。僕が実際にせどりで経験してきた仕入れ判断や利益商品の探し方を、初心者でも実践できる形で教材にまとめています。








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