出張買取を始めたい人から、ブランド品の真贋はどうするんですか?と聞かれることがあります。
こんにちは、トミーです。
ブランド品の真贋は簡単ではありません。ロゴ、刻印、縫製、金具、素材など、見る場所はブランドや年代によって変わります。知識だけで偽物を見分けられるようになるには、かなりの経験が必要です。
だからといって、すべてを覚えるまでブランド品の依頼を断り続ける必要もありません。
僕が出張買取をしていたときは、スマホで細部を撮影し、ブランド品を扱う専門業者へ写真を送り、先に業者の査定額を確認してからお客さんへの提示額を決めていました。
この記事で伝えたいこと
初心者が最初から自分だけで真贋判定するのではなく、細部を撮影する道具・すぐ返答してくれる専門業者・赤字を防ぐ価格基準を先に用意します。ただし、写真査定は真贋保証ではありません。判断材料が足りなければ買わないことも重要です。
ブランド品を知識だけで買い取ろうとすると危険
ブランド品は利益を取りやすい反面、偽物を買い取ったときの損失も大きくなります。
買取後に偽物だと分かれば、予定していた販売先へ売れません。お客さんへ連絡しても、すぐに返金してもらえるとは限りません。利益が消えるだけではなく、販売すれば知的財産権の問題や信用低下にもつながります。
この記事で紹介するのは、真贋を見抜く裏技ではなく、初心者の自己判断を減らす仕組みです。専門業者から金額が出ても、本物だと保証されたとは限りません。少しでも不自然な点が残る場合は、その場で買い取らない判断が必要です。
高く売れそうだから先に買う
販売先も査定額も決まっていない状態では、偽物だけでなく相場下落や状態差でも赤字になります。
売り先の回答を取ってから金額を出す
写真、状態、付属品を伝え、専門業者の回答と条件を確認してから買取価格を決めます。
スマホ用マクロレンズで細部を撮影する
最初に用意したいのが、スマホへ取り付けるマクロレンズです。スマホレンズや接写レンズという名前でも販売されています。

最近のスマホは接写性能が高い機種もありますが、小さな刻印や型番へピントを合わせにくい場合があります。マクロレンズがあれば、肉眼では見えにくい部分を写真に残しやすくなります。
- 商品全体の表面・裏面・側面
- ブランドロゴと刻印
- シリアル、製造番号、型番など
- 内側のタグやライニング
- ファスナー、ボタン、金具
- 縫製やコバなど細部の状態
- 傷、汚れ、破れ、ベタつき
- 箱、保存袋、保証書などの付属品

拡大写真だけではなく、商品全体の写真も必要です。細部だけ送ると、モデル、サイズ、状態が伝わらず、査定額のズレが大きくなります。
- 明るい場所で撮影する
- ピントが合うまで撮り直す
- 傷や汚れを隠さない
- 個人情報やお客さんの顔を写さない
- 写真だけで判断できないと言われたら無理に進めない
ブランド専門業者へ事前査定を依頼する
写真を撮ったら、ブランド品の買取を行っている専門業者へ送ります。
ここで重要なのは、高く買う業者だけを探すことではありません。出張買取の現場で使うなら、返答の速さと査定条件の分かりやすさも必要です。
商品情報をまとめて送る
ブランド名、商品名、サイズ、型番、付属品、傷や汚れを伝え、全体写真と拡大写真を送ります。
査定額の前提を確認する
写真査定の金額が確定額なのか、現物確認後に変わる概算額なのかを確認します。送料、手数料、査定後の返送料も確認しておきます。
買取可能という回答を待つ
回答が来る前に、お客さんへ買取金額を約束しません。「写真では判断できない」と言われた商品は、その場で無理に買い取らないようにします。
業者から査定額が出ても、写真に写っていない傷や現物確認で減額されることがあります。査定額をそのまま自分の買取価格にしてはいけません。
業者の査定額から買取価格を決める
お客さんへの提示額は、専門業者の査定額より低く設定します。その差額が利益になるだけでなく、現物査定で金額が下がった場合の余白になります。
−
送料・手数料
−
状態差の余白
−
必要利益
=お客さんへ提示できる上限額
たとえば専門業者の写真査定が5万円でも、4万9,000円で買い取ったら利益はほとんど残りません。現物確認で数千円下がるだけで赤字です。
| 確認する金額 | 内容 |
|---|---|
| 業者の査定額 | 写真査定か、現物確認後の確定額かを確認する |
| 販売経費 | 送料、振込手数料、成約手数料などを差し引く |
| 減額リスク | 写真で伝わらない傷、臭い、劣化を想定する |
| 必要利益 | 訪問時間、移動費、査定時間に見合う利益を残す |
高く買うことより、赤字を出さないこと
最初は利益を取り逃すことより、根拠のない金額で買って赤字になるほうが危険です。業者の回答が曖昧なら、査定額を上げて無理に成立させないでください。
初心者がブランド品を買わないほうがいい場面
出張買取では、すべての依頼を成立させる必要はありません。分からない商品を断ることも仕事です。
- 刻印や型番を鮮明に撮影できない
- 専門業者が写真では判断できないと回答した
- 入手経路の説明が不自然、または何度も変わる
- お客さんから判断を急かされる
- 相場より極端に安い金額で売ろうとしている
- 偽物だった場合の損失を自分で負えない
箱や保証書があるから本物とも限りません。反対に、付属品がないから偽物とも限りません。一つの特徴だけで決めず、必要な情報が揃わなければ保留か買取不可にします。
- 本人確認と古物台帳への記録を行う
- 品物の全体写真と特徴を残す
- 査定を依頼した業者と回答内容を残す
- 盗品など不正品の疑いがある場合は警察へ申告する
- 真贋に疑いが残る品物は販売しない
業者査定を使いながら自分の知識も増やす
この方法は、ずっと業者へ丸投げするためのものではありません。
買取した商品の写真、業者の査定額、現物確認後の金額、減額理由を残していくと、少しずつ見る場所が分かってきます。最初は一つのブランド、バッグだけ、財布だけというように範囲を絞ると覚えやすくなります。
写真を残す
全体、刻印、金具、状態を同じ順番で撮影します。
回答を記録する
査定額だけでなく、確認された箇所も残します。
差額を確認する
写真査定と現物査定の差、その理由を見直します。
撮影を改善する
不足した写真や質問を次の査定へ反映します。
この積み重ねを続けることで、業者がどこを確認しているのか、自分の写真の何が足りないのかが見えてきます。
ブランド品の出張買取でよくある質問
専門業者から査定額が出れば、本物ということですか?
本物と保証されたとは限りません。写真査定は、送った情報をもとにした概算である場合があります。現物確認後に買取不可や減額となる可能性を確認してください。
お客さんを待たせず査定するにはどうすればいいですか?
事前に複数の専門業者へ連絡し、対応時間、返信速度、取扱ブランド、写真査定の条件を確認しておきます。現場で初めて業者を探す運用では間に合いません。
スマホレンズがあれば偽物を見分けられますか?
スマホレンズは細部を撮影する道具であり、それだけで真贋判定はできません。鮮明な写真を専門業者へ送り、判断材料を増やすために使います。
業者が買わない商品でも自分で販売していいですか?
真贋に疑いが残る商品は販売しないでください。販売先を変えればよいという問題ではありません。疑いを解消できない場合は買取を断るか、必要な相談先へ確認します。
まとめ|ブランド知識より先に査定の仕組みを作る
- 最初から自分だけで真贋を判断しない
- スマホ用マクロレンズで細部まで撮影する
- 現場へ行く前に、返信が早い専門業者を確保する
- 写真査定が真贋保証ではないことを理解する
- 送料、減額リスク、必要利益を引いて提示額を決める
- 判断材料が不足する商品は買い取らない
- 査定結果を残し、自分の知識へ変えていく
ブランド品の知識を覚えることは大切です。ただ、勉強が終わるまで何もできないと考えると、いつまでも現場へ出られません。
先に必要なのは、分からない商品を自己判断せず、写真、専門業者、価格基準、買取停止の条件で守る仕組みです。この仕組みがあれば、リスクを抑えながら経験を積めます。
出張買取を仕組みから学ぶ
査定だけでなく、集客から販売まで順番に学びたい方へ
出張買取では、ブランド品の査定以外にも、電話対応、買取価格、本人確認、契約書、販売先など準備することがあります。
僕が実際に出張買取をしてきた経験をもとに、初心者が現場へ出るまでの流れを教材へまとめています。
参考にした公的資料:e-Gov法令検索「古物営業法」/特許庁「絶対買わんぞ!コピー商品」



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